自分の能力のなさについて、悩んでいる人は多いでしょう。
- 自分は全ての能力が低い
- 能力が低いゆえに、生き方を見つけられない
- 自分は将来的に淘汰されていくのではないか
など、辛い気持ちになっていることだと思います。
とはいえ、自分で能力が低いと思い込んでいるだけで、実際はさほどでもないケースも少なくありません。
もし本当に能力が低いのであれば、少しずつ高めていけばよいのです。
落ち込むのもわかりますが、決して必要以上に悲観しなければいけないわけではありません。

本記事では、「能力が低い人に共通する特徴」や改善方法について解説します。少し耳が痛い話かもしれませんが、一度冷静になって自己分析してみましょう。

目次
能力が低い人に限って自信たっぷり
まず、能力が低い人こそ、なぜか自信たっぷりな傾向が認められます。
要するに「何もできないくせに、態度だけは一人前」といった具合ですね。
本当に能力が低い人は、自分の能力を正しく判定できないのです。
あなたがそんな人であるなら、やはり周囲からは受け入れられないでしょう。
しかし、あなたは「自分は能力が低い」と考えているはず。
その時点で、少なくともあなたは「何もできないのに態度だけは一人前な人」とは言えないでしょう。
能力が低い人が自信たっぷりであることを裏付けるデータもあります。
心理学者のクルーガーとダニエルは、ある人たちに英文法やユーモアスキルなどの能力を測る実験を行いました。
そして被験者を成績順に4段階でグループ分けします。
その後、被験者に対して自分の能力を自己評価させました。
すると、「最下位のグループは、実際よりも高く自己評価している」というデータが得られたのです。
4段階中4段階目であるにもかかわらず、「自分は1段階目だ」と、極端に読み間違える人もいました。
逆に言うと、能力が高い人には、自信過剰な傾向は出ていません。
むしろ、実際の能力よりも低く見積もっているケースが多く存在します。

あなたが「自分は能力が低い」と感じていても、実際はさほどではないのかもしれません。しかし、もしかしたら過剰評価してしまっている部分もある点には注意しましょう。
能力が低い人に共通する特徴とは?
「自信」以外にも、能力が低い人に共通する特徴はさまざま存在します。
本当に生きるか死ぬかを考えてしまうほど、自分の能力が低いことに悩んでいる人もいるでしょう。
また、周囲の人間について、「能力もないくせに、調子乗っている」と腹立たしい思いをしている人も多いはずです。
下記では、能力が低い人に共通する特徴を解説します。
自分や対象者がいくつ特徴に当てはまるのか、チェックしてみましょう。
自分は知識豊富で正しいと思っている
能力がない人は、「自分は知識豊富で、正しい」と思い込んでいるものです。
これは、能力が低い人の大半に見られます。
知識豊富だと思ってはいますが、実際には表面的な知識や情報しか知りません。
いわゆる「付け焼き刃」しか持っていないのです。
さらに、「それが正しい」と思い込んでいるので、平気で間違った知識や情報をひけらかします。
また、「自分には知識がないから、人一倍勉強しなければ」と、自己成長へつながるきっかけも持ち合わせていません。
ずっと「自分は知識豊富だ」と勘違いしたまま、能力が低い人として生きていきます。
体験ベースで話さない
物事について体験ベースで話さないのも、能力が低い人の特徴です。
能力が低い人は、そうでない人と比較して消極的な傾向があります。
だから実体験を得る機会が少なく、必然的に体験ベースで話せなくなりがち。
いわゆる「机上の空論」ばかりを広げる人ですね。
もしあなたが「体験が少ない」と考えているなら、もう少しチャレンジする気持ちを持っておいた方がよいかもしれません。
変にプライドが高い
変にプライドが高い人は、能力が低い傾向にあります。
なぜなら、物事を学ばないからです。
そもそも、変にプライドが高いとはどういう状態を指すか考えてみましょう。
”変ではない”、健全なプライドとは、「自分の能力や現実に沿って適切に設定されているもの」です。
たとえばプロ野球で、前のシーズンで本塁打王を取っている選手がいたとしましょう。
するとその選手は、「自分は前のシーズンで本塁打王を取ったんだ」というプライドを持つわけです。
これは能力が低いわけではなく、健全なプライドを持っていると言えるでしょう。
逆に変なプライドとは、「自分の能力や現実よりも高い位置にある状態」を指します。
プライドが高いのに能力は低いので、ちぐはぐな言動や行動へ走りがちです。
プライドが変に高いゆえ、
- 人に教えてもらう
- 知識をつける
などといったこともできません。
ひどいときは、逆ギレしてしまう場合もあります。
失敗を活かせない
失敗を活かせないのも、能力が低い人の特徴です。
とにかく失敗しても反省や振り返りをしません。
雑に「環境やタイミングが悪かった」で片付けてしまうのです。
次、何をどうすればいいか考察されないので、いつまでたっても能力は向上しません。
2つの勘違いをしている
能力が低い人は、自分自身の状況について2つの勘違いを持っています。
能力が低い状態だと、
- ストレス多い=有能である
- 仕事が多い=有能である
などと考えがち。
たしかに能力が高いからこそ必要とされ、結果としてストレスと業務量を抱えることになる場合もあります。
しかし、能力が低い人は、単に
- ストレス耐性が低いだけ
- 仕事を能率的に進められない
というケースが大半。
それをいいように解釈して、「能力が高いから、ストレスと仕事も多くなる」ととらえているわけです。
周囲に、「あ〜、今日は2時間しか寝てないわ」と自慢げに語る人はいないでしょうか?
このように自分の苦境をヒロイックに話しているのであれば、ストレスと仕事量に勘違いがあると言えるでしょう。

このように能力が低い人の特徴を見ると、自己評価が現実より高く、実のないプライドの高さがあることがわかります。そして、勘違いをして能力が低いと思わないんですね。
能力が低いわけじゃないこともある
冒頭で述べたとおり、意外と能力が低いわけではないケースもあります。
そもそも、「絶対的に能力が低い」人なんて、そうそういるわけではありません。
何らかの影響によって、能力が低い「ように」見えてしまっている場合もあるのです。
合わない環境にいる
まず、合わない環境にいるケースが考えられます。
環境が合っていないなら、能力は十分に発揮されません。
結果として、能力が低いように見えてしまうのです。
たとえば体育会系の人が文化系のコミュニティに入っていれば、能力は発揮されないのは当然です。
野球部に吹奏楽器を吹かせても、周囲ほど上手ではないでしょう。
このようにして、環境が合ってないせいで能力が低いように見えるケースは多々あります。
ネガティブな人が周囲に多い
周囲がネガティブ過ぎるケースもあります。
周りがネガティブな発言をすれば、自然と能力が低いと考えるようになるでしょう。
周囲が(時として悪意を持って)「お前は能力が低い、ダメなやつだ」と言ってくる状態で、平然としていられる人は多くありません。
上司に恵まれていない
上司に恵まれていないケースもあるでしょう。
上司の
- 教育方法
- 指示出し
- 評価方法
などに問題があれば、能力が低いように見えるのも当然です。
一方で、能力が低いのに、高く見えてしまうケースもあります。
自分には低い評価が、別な誰かに高い評価が不当に与えられていれば、「自分はなんて能力が低いんだ」と感じてしまうのは自然なことです。
自分のレベルと違うところにいる
自分のレベルと違うところにいれば、能力が低いように見えるのは当然です。
たとえば、Jリーグではスターとして扱われている選手がいたとしましょう。
その選手が世界最高峰と呼ばれる「イタリア・セリエA」でプレーしたとします。
すると、Jリーグではスターだったのに、セリエAでは「平均以下の選手だ」と評価されても不思議ではありません。
これは、「能力が低い」と解釈することが可能です。
しかし、「能力が低いわけではなく、”少し来るのが早かった”」という捉え方もあります。
もしレベルが合っていないのであれば、レベルに合うように成長していけばよいのです。
そもそも向いていない業種で働いている
そもそも向いていない業種で働いている場合、「能力が低い」と思われがちです。
また、本人も「自分は能力が低いんだ」とふさぎ込みがち。
たしかに、その業種での能力は高くないのかもしれません。
しかし、別な業種であれば、驚くほど高い能力を発揮するケースは多々あります。
たとえば営業には合っていないが、技術者としての適性はある、といった場合ですね。
業種を変えるだけで、全く違った世界が見えてくるかもしれません。

能力が低いと思っていても自分の置かれている現状や能力を知ると、実は合わない仕事をしていたり、上司に恵まれていないケースもあります。
自分で能力が低いと気付いた時の対処法
もし、能力が低い(発揮できない)と感じているなら、やはりそれ相応の対処が必要です。
能力が低いことに悩んでいるなら、以下のような対処法を取るようにしましょう。
思い切って環境を変える
本当に、これ以上ないほど能力が低いことで苦しんでいるなら、思い切って環境を変えるのもよいでしょう。
本当に能力が低いなら、もう少しイージーなレベルの環境へと移りましょう。
他にも、
- ブラックな社風
- 上司に恵まれていない
といった問題がある場合も、環境を変える価値があります。
要するに能力が低いのではなく、環境のせいで能力を発揮できない、というわけですね。
環境を変えるのは、決して簡単ではありません。
少しずつでも転職活動を進めるなど、確実に準備していきましょう。
気分転換をする
また、気分転換をするのもよいでしょう。
もし能力が低いことが原因で「逃げ出したい!」と思うなら、一時的にでもその場から離れるべきです。
能力が低い問題を解決できる見込みがあればよいでしょうが、あまりそのままで放っておくと、メンタルを病んでしまうかもしれません。
なんとか休日を作って、旅行や遊びに出かけてみましょう。
それすら辛いなら、一日中寝続けているのでもかまいません。
追い詰められている状態だと、やはり冷静な判断ができなくなるものです。
一時的に気分転換をして、まずは少しでも本調子に近づけていきましょう。
無理に今の職場に残らず転職する
転職する選択肢も、十分に考えられるでしょう。
能力が低い問題は、少なからず職場の環境とつながっています。
たとえば職場が、
- 自分と合っていない
- 上司と周囲がネガティブ
- あまりにもレベルが高すぎる
といった状態であれば、無理に続けても仕方ありません。
ただし、「職場に問題があるわけではなく、自分の能力が低いケース」もあります。
その場合は、転職先でも同じような問題に悩まされるでしょう。
何が原因なのか、しっかりと見極めて判断することが重要です。
興味のある分野の勉強をする
また、興味のある分野を勉強するのもよいでしょう。
自分が興味を持っている分野は、適性分野であるとも言えます。
もしかしたらその分野において、圧倒的な成果を残せるかもしれません。
やっている間、
- 楽しくてしょうがない
- 時間を忘れて没頭できるもの
などはないでしょうか?
あるいは、自分は大したことがないとは思っていながら周囲が「すごい!」と言ってくれるような経験はないでしょうか。
その分野を突き詰めて勉強すれば、大きな変化が訪れるかもしれません。
職業訓練を受ける
職業訓練を受けるのもよいでしょう。
職業訓練とは、国が運営している学校のようなものです。
対象者は基本的に失業手当の受給者で、「次の仕事を始めるため、必要なスキルについて学ぶ」というのが目的になっています。
- 事務
- 簿記
- グラフィックデザイン
などさまざまな分野を選んで学べるのも特徴です。
もし転職をするなら、職業訓練を経由するルートも考えておくとよいでしょう。
ちなみに失業手当が給付されるので、基本的にはその間生活で困ることはありません。

能力が低いと思ったら原因を突き止めて、転職したり、職業訓練を受けることも考えてみましょう。
能力が低い人は一度自分を見つめ直す
本記事を読んで、「やはり自分は能力が低い」と結論づけた人もいるでしょう。
ただし、本記事を読んだだけでは、本当に能力が低いのか確実にわかるわけではありません。
もう少し時間を取って、
- 環境や仕事は自分に合っているのか
- 能力が低い原因はなんなのか
など自己分析するようにしましょう。
信頼できる他人に評価を求めることでもかまいません。
むしろ、その方が客観的に自分の能力を観察できる点で有効と言えます。
はっきりと自分の能力や原因が分かってから、具体的な行動へ移すべきです。
たとえすぐに行動を起こせなくても、自分を見つめ直すこと自体に意味があります。
まとめ
「自分は能力が低い」と考えて苦しんでいる人は、決して少なくありません。
日々、無力感や情けなさを感じ、辛い気持ちになっていることでしょう。
そんな時は、自分が本当に能力が低い人間なのか、少し考えてみることが重要です。
もしかしたら、意外と能力が低いわけでもなく、環境の問題なのかもしれません。
本当に能力が低いなら、少しずつ高めていけばよいでしょう。
もちろん、一旦は環境から離れるといった選択肢だってあります。

自分は能力が低いと考えているときは、とにかく苦しくて、ネガティブにもなりがち。あまり自分を責めすぎることなく、ある意味で冷静に自分と向き合うようにしましょう。
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